マケドニア王国 紀元前359〜336年フィリッポス2世 スターテル金貨 NGC Choice MS★ 5/5 – 5/5, Fine Style オークション
オークション日：2022年1月10日
開始価格：27,000ドル
予想価格：20,000～30,000ドル

表面：右向きアポロの頭部、アレクサンドロス3世の特徴を持っています。
裏面：「ΦΙΛΠΟΥ」と刻印。 左手に手綱をもち疾走する戦車兵。右下に三脚が描かれています。
このコロフォンのスターテル金貨の型は、フィリッポス2世（前359-336）の標準に合致していますが、 この晩年のコロフォンの壮麗な裏型には、極めて特徴的で明らかに実在の人物を描いた「アポロン」の肖像が描かれています。 リシマコスのコインや現存する肖像彫刻と比較すると、この肖像がアレクサンドロス3世自身であることに疑いの余地はありません。
この発行は、アレクサンドロスの死後、バビロンでアレクサンドロスの将軍たちが、 アレクサンドロスの頭の悪い異母兄であるフィリッポス3世アルヒダイオスと、死後に生まれた息子で幼いアレクサンドロス4世という人物像を支配者とする つぎはぎなマケドニア政権を正統化するためのものと思われます。
そのため、裏面に記されている「フィリッポス」は、従来のフィリッポス2世ではなく、アルヒダイオスを指すと見るべきでしょう。

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