ドイツ 1698年ライスウェイクの平和 ニュルンベルク都市景観 6ドゥカット金貨 MS62+ NGC オークション
ドイツ 1698年ライスウェイクの平和 ニュルンベルク都市景観 6ドゥカット金貨 MS62+ NGC オークション
オークション日:2023年8月17日-18日
開始価格:30,000ドル
ライスウェイクの平和 6ドゥカット金貨です。 G.F.ニュルンベルガー作。 表面:「EXPONATA DIV PAX COE LI EX MVNERE VENIT」と刻印されています。 オリーブの枝とカドゥケウス(ヘルメスの杖)を持った平和の女神が台座に立っています。 台座にはニュルンベルク造幣局長 のイニシャル、GFN(ゲオルク・フリードリヒ・ニュルンベルガー)が刻まれています。 その下には、ヤシの枝とエスカッションを持った2人のゲニウス(精霊)が描かれています。 裏面:ニュルンベルクを東側から眺めた都市景観です。上部にはエホバの名を掲げた放射状のテトラグラマトン。 刻字部には3行で、「MONETA REIPUB / NORIMBERGEN / SIS 1698」と書かれています。 このデザインは、5ドゥカットではヘリテージオークションに登場したことがありますが、 今回さらに大きな6ドゥカットが登場する初めての機会となりました。 この魅力的な「都市景観」タイプは、伝統的には、フランスと大同盟諸国との間の9年戦争を 事実上終結させたライスウェイクの和約に関連していると言われています。 一方で、このコインが制作された理由として、ウェストファリアの和約50周年を記念している可能性を指摘する声もあります。 とはいえ、この重さでフランに余分なスペースが与えられたことは、 ニュルンベルガーの手先の器用さを際立たせ、複雑に描かれたモチーフを余すところなく表現することを可能にしています。 魅惑的なゴールデンロッドの広がりは、緩やかなささくれで覆われているものの、 特に周辺部ではほぼプルーフのような輝きを放っており、 この特徴がこの作品のプラス指定の一因となっていると思われます。 NGCで鑑定された9件のうち、この作品は3件のグレードを下回っていますが、 その統計にもかかわらず、この作品の魅力は揺るぎません。 間違いなく、輝かしいセレクションです。 代理入札を承ります。
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