1618年から1648年まで続いた30年戦争の反ハプスブルク、フランス側の英雄の銀メダルです。描かれているのはベルンハルト。彼の周りを天使やリースが囲んでいる素晴らしいデザインです。裏面はドイツ南西部の要衝、ライン川に沿うブライザッハ。この地を奪還したのでこのメダルが作られた、ということです。今から400年近く前のブライザッハの都市景観をこのメダルで見ることができます。大きな建物はシュテファン大聖堂でしょうか。ライン川の中洲にはヴォーバン様式の星形要塞やたくさんの船などが描かれはっきりと磨耗もなく見ることができます。函館の五稜郭もこのヴォーバン様式で築かれていますね。余談ですが大坂冬の陣の出城、真田丸はこの稜堡の形の一つをしていて、徳川方を苦戦させました。その後の和議で取り壊され豊臣の滅亡にも影響しています。このメダルは2年前のオークションで落札され、価格は1500€でした。直径52mm。この度これを入手しましたのでご興味のある方はお尋ねくださいませ。