フランス1867年ナポレオン3世パリ万博大型ゴールドメダルPCGS SP63

 

1867年のパリ万博の開催を記念して発行された22ダカットのゴールドメダルのご紹介です。

1867年のパリ万国博覧会の受賞メダルで、ここ数十年、金色のものはわずかしかオークションに現れていません。

こちらのメダルは、R&Jベックに授与されました。

リチャードとジョセフ・ベックは1843年にイギリスで光学機器製造会社を設立し、当初は「スミス・アンド・ベック」、後の1867年頃に「R&Jベック」と改名しました。

ロンドンを拠点に、顕微鏡、望遠鏡、カメラレンズなど、さまざまな光学製品を製造していました。

 

表面:左向きの有冠タイプ ナポレオン3世

刻印【NAPOLEON III EMPEREUR】

下部にはデザイナーの名前【H PONSCARME F】の刻印。

裏面:中央に【R&J BECK】の刻印。

重量72.24gm。


パリで開催された国際博覧会は1855年に次ぎ2回目の開催となりました。

また、この万博はナポレオン3世によるロンドン万博への挑戦として人々の注目を集めていたそうです。
1867年のパリ万博は日本が初めて参加した国際博覧会であり、当時の江戸幕府、薩摩藩、佐賀藩がそれぞれ出展しました。

この1867年のパリ万博では、バカラや銀食器メーカーのクリストフル社がグランプリを受賞。

それをきっかけにナポレオン3世はクリストフル社に1200人分の銀食器を注文。

バカラはその後、王室の御用達となって愛用され、そのブランド力を高めました。

またルイ・ヴィトンはこのパリ万博で銅賞を受賞し、その後の1889年のパリ万博で現在でも用いられるダミエライン(市松模様)と呼ばれるデザインで金賞を受賞し、一躍各国の王族からトランクの受注を受けるようになり、その名を広めました。

 

PCGSによりSP63の評価を得ています。

198万円でのお取り寄せでございます。

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