イギリス1702年アン戴冠銀メダルNGC MS62 (売約済み)

表面:ヘッドバンドで髪を束ねたアン女王の左胸像。

刻印【ANNA • D : G : MAG : BR : FR : ET • HIB : REGINA】

裏面:パラスのヘルメットをかぶった女王が、ハイドラに見立てた反体制派に雷を落としているデザイン。

刻印【VICEM GERIT. ILLA. TONANTIS】

【INAVGVRAT • XXIII • AP】

【MDCCII】

直径36mm、重量18g、発行枚数1200枚。

NGCによりMS62の評価を得ています。

こちらもじわじわと価格が上昇しているメダルです。

裏面のデザインもストーリー性と面白味があり、今後が楽しみな銀メダルです。

45万円でのお取り寄せでございます。

 

 

下記、産経エクスプレス(2015年5月)による参考記事です。

【万有引力の法則を発見した英国の科学者、アイザック・ニュートン(1643~1727年)が、1702年にアン女王(1665~1714年)が戴冠した際に鋳造された記念メダルをデザインしていたことがこのほど発見された文書で明らかになった。ニュートンは、女王を苦しめる“敵”をメダルに描き、王家の政治宣伝にも加担していた。古典力学を創設し、聖書や錬金術などさまざまな研究に没頭したマルチタレントの新たな素顔が浮かび上がってきた。英BBC放送によると、英オックスフォード大学大学院生、ジョセフ・ホーンさんが、キューにある国立公文書館で、ニュートンが記念メダルのデザインについて自ら手書きで記したノートを発見した。ノートは全部で50ページ。その留め金が完全に錆(さ)び付いて開封された形跡がなかったため、長年にわたり見逃されてきたことがわかったという。

女王の戴冠記念メダルのデザインはこれまで、宮廷画家が担当したと考えられていた。しかし、当時、王立造幣局長官だったニュートンが、図柄を自ら手がけたことがノートには記されていた。

さらに、ギリシャ神が2つの頭をもつ化け物を打ち負かすメダルの裏面の図柄は、女王を単に国家の守護者とする意図だけではなく、女王の治世で懸案となっていた政治的な2つの脅威を描写しようとしたことが明らかにされた。

2つの脅威とは、太陽王と呼ばれた宿敵、フランスのルイ14世(1643~1715年)と、亡命先のフランスから王位を虎視眈々と狙う「ジェームズ老僭(ろうせん)王」と呼ばれたジェームズ・スチュアート(1688~1766年)の2人で、2つの“敵”はつながって女王を脅かす存在となっていたことを暗示した図柄だったという。

アン女王は、父親で1688年に名誉革命によって王位を追われフランスに亡命したイングランド王ジェームズ2世がもうけた異母兄弟のジェームズ老僭王と、王位の正統性をめぐって争っていた。

ノートによると、メダルは、金と銀の2種類鋳造され、金メダルは「質の高い人たち」に贈られたが、安い銀メダルは、戴冠(たいかん)式に集まった群衆たちに投げ与えられたという。】

https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000001212

記事を書いた後に売約済みになりました。