イギリス1821年ジョージ4世戴冠銀メダル PCGS SP63
1821年に行われたジョージ4世の戴冠式を記念して発行されたシルバーメダルのご紹介です。
表面:月桂冠を被ったジョージ4世の肖像
刻印【GEORGIUS IIII D.G. BRITANNIARUM REX F.D.】
日本語訳:ジョージ4世 ブリテンの国王にして信仰の擁護者。
裏面:中央に鎮座し、古代ローマ神話の勝利の女神ヴィクトリアより王冠を授かるジョージ4世。
左側の女神はブリタニア(英国)、ヒベルニア(アイルランド)、スコッティア(スコットランド)。
刻印【上部:PROPIO JAM JURE ANIMO PATERNO
下部:INAUGURATUS DIE. JULII. XIX ANNO MDCCCXXI】
日本語訳:国王の権利と父の精神/1821年7月21日戴冠
直径約35mm、重量約17.7g。
ジョージ4世は贅沢な生活を送り、摂政時代の流行に貢献しました。
彼は新しい形のレジャー、スタイル、趣味のパトロンになり、ジョン・ナッシュを支援してバッキンガム宮殿の改修とブライトンにあるロイヤル・パビリオンの建築、ジェフリー・ワイアットヴィルを支援してウィンザー城を再建しました。
今でも英国ソブリン金貨のデザインとしても使われている有名な
セントジョージとドラゴンの絵柄の作者でもあるピストルッチがこのメダルを手がけました。
ピストルッチは、幻とも言われるジョージ3世の5ポンド(25枚製造)や、ソブリン金貨のデザインも多く手掛けています。
また、ワーテルローの勲章メダルの作者としても知られています。
ちなみに1820年代は、「ウナとライオン」のデザインで有名なウィリアム・ワイオンがチーフ彫刻家、ピストルッチがチーフメダリストという時代です。
芸術性が高く人気があるコインの多くが、この2人によって作られていました。
メダルは独特の彫りの深さや立体感、浮かび上がるようなデザインが特徴で、通常の貨幣とは全く異なる楽しみ方ができます。
美しい仕上がりで、刻印の立体感が特徴です。
PCGSにより20枚鑑定されており、トップ2グレードにあたります。
44万円でのお取り寄せでございます。