レアコインはバイ&ホールドなのか?   例 イギリスゴシッククラウン銀貨


昨日ヘリテージとスタックスボウワーズの2つのオークションが終わりまして、代理も含め数点入札いたしましたがほとんど負けてしまいました。
やや世界的にアンティークコインの動きが鈍いのが続いておりました。
これは私がいつも感じている、階段の踊り場、的な状態であると思います。
全体的なかさ上げが終わるとしばらくは動きがなくなり、じっと辛抱の時を過ごさなくてはなりません。
どうして動いていないかを感じるかと言えば、仕事柄、毎日海外の在庫をチェックしているからであります。
世界のディーラーの誰が何のコインを持っているか、というのは私にとってご飯を食べる以上の興味がありますので、それは怠らないようにしています。

最近とみに入手しにくいのが表題の1847年ゴシッククラウン銀貨です。
このコインはイギリスコイン史上、最も美しい銀貨と言われるだけあってなかなか落とせないコインであります。
今回はPR63+を狙っていましたが負けてしまいました。
結果は27600ドル(BP込み)日本ネット価格は340万円ほどになってしまいました。
今までの落札価格を列記してみます。

2018年8月13,200ドル
2019年8月 21,600ドル 
2020年11月 22,800ドル  
2021年8月 27,600ドル 

3年前は半額で買うことができました。
その当時、数点お買い上げいただいていますが全て200万円以内であったと思います。
そして今回の価格は日本に輸入した時点で340万円、これに代理手数料、もしくは業者の利益が加わりますので360万円〜400万円という価格になってしまいます。
3年前に200万円で売却するより3年間持っていた方が良かった、という現実的な結果であります。
3年前にお買い上げいただいたお客様は今でもお持ちであれば全て何某かの含み益?が出ております。買おうと思った時点では決して安くない金額なのですが、振り返ってみると、いかに安かったかが如実にわかります。
今、あるうちにお求めください、と私はいつも言っています。
後になるとその価格では入手不可能になるのが、いやというほどわかっているからなのです。
どうぞ、良いコイン選びをなさってくださいませ。