プトレマイオス朝エジプト 紀元前277-270/268年 アルシノエ2世 オクタドラクマ金貨 NGC Choice MS 5/5 – 4/5 オークション


プトレマイオス朝エジプト 紀元前277-270/268年 アルシノエ2世 オクタドラクマ金貨 NGC Choice MS 5/5 – 4/5 オークション
オークション日:2021年5月6〜7日
現在価格:11,000ドル 予想価格:8,000-10,000ドル (桃谷予想 25000〜40000ドル?)

紀元前193/2年以降、プトレマイオス6世〜VIII世の時代にアレクサンドリアで発行された作品です。
表面:神格化されたアルシノエ2世のヴェールを被った右向き頭部で、冠をつけたステファンとアモンの角を身につけ、蓮のような笏を奥の肩に乗せています。
左にK、コイン周囲には点線が残っています。
裏面:「APΣINOHΣ-ΦIΛAΔEΛΦOY」と刻印さえています。
リボンで束ねられた二重のコルヌコピアにはピラミッド型のケーキやザクロなどの果物が入っており、それぞれの角の縁にはブドウの房がぶら下がっています。
高浮き彫りの金型から打たれた、鮮やかなフランのコインとなります。
プトレマイオス6世から8世の時代に発行された「K」が入ったムナイエイオンには、兄弟の妹で後に妻となったクレオパトラ2世の肖像が偽装されているのではないかと推測されています。
そうだとすると、頭の左のKはクレオパトラを意味しているのかもしれません。
(後期の発行物の元となったプトレマイオス2~3世のオリジナルの発行物では、Kは裏面の金型を示すいくつかの文字のうちの1つでした) 確かに、これらの後期発行物の肖像は、アルシノエ2世の生涯に近い時期に鋳造された金貨に描かれたアルシノエ2世の顔とは似ても似つかぬものです。
また、これらの金貨の肖像が同一人物のものであるかどうかにかかわらず、プトレマイオス朝の後期の支配者は、最後の一人であるクレオパトラ7世を含め、常に女性であったことは歴史的事実です。
サイズは28mm, 27.95gm, 11h。

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