オーストリア 1657年 フェルディナント3世 10デュカット金貨 MS62 NGC オークション


オーストリア 1657年 フェルディナント3世 10デュカット金貨 MS62 NGC オークション
オークション日:2021年3月25日〜27日
開始価格:31,000ドル (予想価格:50,000〜75,000ドル)

この種のコインとしては最高の品質であり、精密に打たれたディテールとシャープさだけでも他に類を見るものはありません。
オーストリアのフェルディナンドト世の10デュカットは、1638年から1657年の間にウィーンとブレスラウの両鉱山で製造されています。
そのうち1657年のコインは、フェルディナンドの治世の最後の年に製造されたことを示しており、 王冠のついた胸像はブレスラウの造幣局で発行されたことを示す目印となっています。
コイン収集家達は、17世紀に鋳造された最も価値の高い金貨であっても、 当時の製造上の限界から、わずかに不揃いであることが多いことを知っています。
しかし、本品にはそのような問題は微塵も感じられません。
それどころか、その鮮明なディテールこそが最大の強みとなっています。
すべての微細な特徴が、この時代に最も精巧に作られたコインにのみ期待できる、正確さと明快さを表現しています。
皇帝の胸像ははっきりとした輪郭を保っており、髪の毛の一本一本がはっきりとしていることや、皇帝の衣装の細かい装飾など、内部の最も複雑なディテールも同様です。
さらに印象的なのは裏面で、オーストリアの鷲が非常に見事に表現されています。
羽根の一本一本が周囲のディテールとよく調和しており、ピンポイントで打たれているため、一本一本に柔らかさが残されています。
一見しただけではわからないほどの輝きが秘められており、フィールドに流れ落ち、表面をまばゆい光で照らしています。
傷についても、表の広いフィールドにわずかな線が入っているだけで、それ以上のものは確認できません。
NGCでは、同様のコインは本品のみが唯一認定されており、まだこれ以上の例が確認されたことがありません。
大変貴重で価値のあるコインとなります。
ブレスラウ造幣局、34.75g。鉱山主はG.ライヒャルト。

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