古代ローマ 128-129年 ハドリアヌス アウレウス NGC MS★ 5/5~4/5 Fine Style オークション


古代ローマ 128-129年 ハドリアヌス アウレウス NGC MS★ 5/5~4/5 Fine Style オークション
オークション日:2021年3月25日〜27日
開始価格:16,500ドル

第14代ローマ皇帝のハドリアヌス(117-138年)のコイン(21mm、7.41g、6h)です。
「アウレウス」はラテン語で「金」を意味し、紀元前1世紀から紀元4世紀初頭まで定期的に造幣されていました。
当時銀貨25枚相当の価値があります。
表:月桂冠をかぶったハドリアヌスの右向き胸像。
背中側からのドレープと鎧がデザインされています。
裏:刻印「COS-III」。
右向きの馬に乗り右手を挙げて歩かせるハドリアヌスの全身像。
手に持っているだけで目を見張るようなコインです。
新品の金型から鋳造されています。
表面は明るく、大型硬貨のような光沢があります。
この大胆な肖像画には、ハドリアヌス帝の有名な髭が効果的に描かれており、ローマの伝統的な髭剃りのスタイルとは一線を画しています。
これまでのローマ皇帝は、硬貨に顎のラインに沿って薄く生えたひげが描かれていることがありましたが、これは皇族の誰かの死後につけられた「喪ひげ」を表していると考えられます。
一方で、ハドリアヌス帝は、慎重に刈り込まれてはいますが、濃い髭を生やした最初の皇帝です。
ローマの歴史家たちは、ハドリアヌス帝が髭を生やした理由として次の二つを挙げています。
(1)子供の頃の病気で頬にできた見苦しいあざを隠すため、
(2)伝統的にあごひげを生やしていたギリシャの哲学者への同調を示すため、というものです。
彼の理由がどちらにせよ、ハドリアヌスのこの髭のスタイルは、コンスタンティヌス大帝が再び髭なしのスタイルを持ってくるまで、ローマ皇帝のファッションのトレンドとして約2世紀続きました。

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