スペイン王フェルナンド6世が肖像画として描かれている珍しい金貨のご紹介でございます。

フェルナンド6世は物事をよく考えてから行動していたため、慎重王と呼ばれていました。

8エスクード肖像シリーズの中で最も珍しいタイプとなります。

当時スペインはメキシコやペルーを植民地としていたため、各国で現地の金を用いて金貨が発行されています。

表面：フェルナンド6世の右胸像。

刻印【FERDND・VI・D・G・HISPAN・ETIND・REX・1747】

裏面：紋章の上に王冠、そしてそれをつなぐように鎖が円を描いています。中央にはMFと8の刻印。

刻印【INITIUM・SAPIENTIAE・TIMOR・DOMINI・M・M】

8エスクードは元々流通貨幣であったため、状態の良いものが少なく、MS評価がつくことは極めて稀です。

こちらの1747年発行の8エスクードも全体の鑑定数は15枚のみとなっております。

またこちらは1747年5月にマドリッドからメキシコに、新国王フェルディナンド6世のために硬貨の伝説とデザインを変えるようにと勅令が届いたことを受けて鋳造されたものです。

非常に稀少で魅力的な1年物タイプでございます。

売約済。ありがとうございました。