世界新記録! NGC古代アウレウス金貨がオークションにて約420万ドル実現。

 
最も有名な古代コインに並外れた価格がつけられました。
NGCにて鑑定されたブルータスの古代アウレウス金貨がオークションにて今までにない高い金額のほぼ420万ドルという価格を付けました。
この古代コインの象徴的なデザインは、裏面に2本の短剣とリバティキャップが描かれており、マルス月のイドゥス(紀元前44年3月15日)にジュリアスシーザー(カエサル)の暗殺を祝って西洋の歴史を象ったものであるということです。
暗殺者のリーダーであるブルータスは自身のコインを作らせ、そこに暗殺に使われた短剣2本と共にマルス月のイドゥスを示すEID MARの文字を刻むことにより、暗殺行為は「ローマを守る愛国者」として提示し、イデオロギーとして認知されやすいと考えました。
この古代アウレウス金貨は、古代世界において最も重要なコインの3つの内の1つとして、金貨が打たれた2000年後の今日もなお歴史を刻み続けています。
並外れた高値は古代アウレウス金貨が重要性と価格だけでなく、コレクターによる根強い人気も示しています。
古代アウレウス金貨は2020年10月29日に、英国を拠点とするスペシャリスト、Roma Numismatics Limitedによって出品されました。
オークション前には控えめに見て約65万ドルでの落札だろうと見積もられていましたが、活発な入札により価格は324万ポンド(手数料を含めると約418万ドル)という高値をつけました。
「その伝統的な歴史と卓越した状態により、この古代アウレウス金貨はオークションの見積もりをはるかに超え、100万ドル以上で販売されると予想しました。
そしてついに実現しました!NGCはこのコインの驚くべき物語と世界記録価格突破を実現できたことを光栄に思います。」とNGCの会長兼グレーディングファイナライザーであるマークサルツバーグは叫びました。
古代アウレウス銀貨は約100ほどありますが、金貨はたった2つしか知られておらず、今回Roma Numismatics Limitedがこの古代アウレウス金貨NGCに提出し、徹底的な評価の結果、世界3番目の例となりました。
またNGCはその高いレベルの芸術性の信憑性を確認し、【MS★、打刻5/5、表面状態3/5、Fine Style】という素晴らしい鑑定をつけました。
NGCのスター(★)は、並外れた目を引くコインのみにつけられる商標です。 「オークションで驚異的な結果を達成したのは、NGCによる古代アウレウス金貨の信憑性と状態の公平な検証も役立ちました。入札者も真の傑作を求めて競争しています」とRoma Numismatics Limitedのマネージングディレクターであるリチャードビール氏はコメントしました。
現在、NGCはオークションで販売する最も価値のある古代コインの5つの内、2つを認定しました。
もう1つは2008年に190万ドルで販売されたセステルティウスHadrian Brass Sestertiusです。
古代アウレウス金貨の記録的な価格は、コイン市場が繁栄するためのNGCの第3認証サービスとなる、もう1つの指標となりました。
世界中のバイヤーは認定されたコインが正確にグレード付、記述され、NGCの最先端のホルダーによって安全に保護されているため、本物であると確信しています