2016年4月21日には、イギリス皇室史上初めて、90歳を迎える最初の君主になりました。
その生誕90年を祝して発行されたコインのご紹介です。
最大発行数１７０枚（プレゼンテーション用は１５０枚限定）と大変少なく希少です。
エリザベス女王は、1952年に父親ジョージ６世の後を継いだ当時は未だ25歳の麗しい若さで、エリザベス２世としてイギリス連邦王国16カ国の女王に即位されました。
『開かれた王室』を目指され、国民と同じ立場で、いつも国民の心に寄り添い、ダイアナ元皇太子妃の死去など王室の危機を乗り越えられ、時代の変化を取り入れる柔軟さを併せ持つ、「国民統合の象徴」として慕われています。
御年94歳になられた今も健脚で、元気に公務をこなされている姿がとても印象的です。
表面：Jody Clark氏によるデザインで、エリザベス女王の首元にJ.Cのイニシャルが入っています。
刻印【ELIZABETH II. D. G. REG. F. D. 5 POUNDS. 2016】
裏面：エリザベス女王生誕90年の90とロイヤルサイファ（Royal Cypher） の【EⅡR】、そして王冠を９輪のバラに囲まれた美しいデザイン。
1枚のコインの中に咲く9つのバラの形は、ひとつとして同じものはなくデザインに深みをあたえています。
こちらは彫刻家Christopher Hobbs氏によるデザインでコインの右下にCJHのイニシャルが入っています。
注目なのは、女王の自然への愛情を示す９つのバラ（10年ごとに１つの計算）があしらわれ、その内側に置かれた月桂樹のリース（輪飾り）が４ヵ所でたばねられ、それぞれイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを示している点です。
そしてイギリス連邦の繁栄の思いが、このデザインにこめられています。
【EⅡR】とは、ロイヤルサイファ（王室の紋章）と呼ばれ、エリザベス女王(Elizabeth Regina)の頭文字をとった二文字と、その間に２世のⅡが描かれています。
Regina(レジーナ)とは、ラテン語で女王を意味します。
ロンドンのポスタルミュージアムの公式ウェブサイトによると、ロイヤルサイファはもともと、君主のレターヘッドに使用されていたものですが、現在は各ロイヤルメンバーに個人のサイファが、結婚しているメンバーには夫婦のサイファが与えられているそうです。
全てのイギリスの郵便ポストには国王のロイヤルサイファが施されていて、その郵便ポストがいつの時代に建てられたかが判るようになっています。
イギリスに旅行することがあれば、いつ建てられたポストなのか探しながら散策するのも楽しそうですね。
プレゼンテーション用の専用ボックスにセットされた『特別版』ですのでコレクションとしてはもちろん、お祝いやプレゼントとしてもお喜び頂けることを願っています。
NGCによりPF 69 UCAMの認定を受けています。
68万円でお取り寄せできます。
https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000000654