ハンガリー1929年(1966年)100ペンゲー パターン金貨NGC PF67

  
聖人でありながら、国王でもあったハンガリーのラースロー1世の騎乗の姿が描かれた金貨を紹介します。
裏面は二人の天使が王冠と紋章を支えています。
このペンゲー(PENGO,ペンゴとも言う)という通貨単位は第一次大戦後の1925年〜1946年まで使われた単位ですが1945年からの強烈なハイパーインフレで、最初は郵便料金が5月に1ペンゲーだったのが7月に3ペンゲー、1946年1月には600ペンゲーとなりました。
以下インフレの模様を記してみます。

1946年5月、1ペンゲー
1946年7月、3ペンゲー
1946年1月、600ペンゲー
1946年3月 、20,000ペンゲー
1946年5月、 2,000,000ペンゲー
1946年7月 、40,000,000,000,000ペンゲー (40兆)

ハイパーインフレの恐ろしさがこれで見てとることができますね。
まさか日本円がこういうことにはならないと思いますが、先のことはわかりません。
財産の一部をお札以外で持っておくことは必要だと思います。
さて、その後8月にフォリントの発行によるデノミネーションで経済が安定に向かったということです。
さて、ペンゲーでは金貨は発行されていませんが、この1929年銘の100ペンゲー金貨は試鋳貨、パターンでさらに1966年のリストライクであります。
オフィシャル リストライクで発行枚数は1,000枚とのことですが見たことがある方は少ないと思います。
NGC PF67の鑑定がついています。PF67は最高鑑定2枚のうちの1枚。重さ43.44g。
発行1,000枚ですが鑑定枚数はわずか2枚しかなく、その2枚のうちの1枚です。
108万円でお取り寄せができます。