コインコレクションの一つの方法として、年代別に揃えるというものがあります。
特にアメリカコインは20ドル金貨の年代別コレクターが多いように思います。
コレクターの数も多いし、完成したときには集め甲斐があったと満足感もありますでしょう。
ただ20ドル金貨ですと、最低1枚20万円近くなって、中には数百万などの年代もありなかなか完成には遠い道のりが必要です。
一方で、イギリスにはソブリンという金貨があり、1817年のジョージ3世から現在まで200年以上にわたって発行されています。
ジョージ3世、ジョージ4世、ウイリアム4世、ヴィクトリアと続く中でそれらを最初から集めるのもいいかもしれませんが、やや無理があります。
ですのでヴィクトリア女王から始める、というのはいかがでしょうか？
少し例をあげてみますと

1871年から1887年までの彼女の若い肖像が描かれた17年が揃ったセット、17枚セットで103万円。1枚あたり60,588円ほど。(写真上)

1887年から１1893年までのその次の小さな王冠をつけた7年が揃ったセット、7枚セットで46万円。（写真中）

1893年から1901年までの最後のヴェールをつけた9年が揃ったセット、9枚セットで57万円。（写真下）

これらの他にも

1902年〜1910年 エドワード7世 9枚セット 57万円

1911年〜1932年ジョージ5世 22枚セット133万円

1957年〜1968年エリザベス2世 10枚セット 64万円

1974年〜1982年（7年の発行）エリザベス2世 7枚セット 50万円

などがあります。
　ソブリン金貨はいずれも重さ7.99g、金含有量0.917ですので7.33gの純金を含んでいます。
現在金の販売価格は1gあたり5,700円
7.33g x 5,700円 ＝ 41,781円です。
金の販売店で買えるメープリーフ4分の1オンス金貨などが約5万円です。
上記のセット価格は1枚あたり約6万円ですので、やや高くなりますが、揃えるのは並大抵の苦労ではありません。
金の先行きの価格も強含みの現状で、こういったセットもありなのではないでしょうか？
ソブリン金貨ですが金貨が裸で50枚、100枚ともなると、何かしら宝島を発見した気分になるかもしれませんね。