ドイツ ミュンスター1661年6ダカットMS60



ミュンスターの素晴らしい6ダカットがオークションに出品されています。
聖パウロがミュンスターの年の上空で街を見守っているデザインのものです。
ミュンスターはドイツの北西部にあり、プロテスタントとカトリックが争った最後で最大の戦争、30年戦争の和平条約、ヴェストファーレン条約の締結された場所であります。
なぜそこが条約の場所になったかというと、ミュンスターは帝国自由都市、 神聖ローマ帝国の配下にあり司教の統制を受けずに自治ができるという特権を得ているのですが、教会側としてはそれを認めない、という争いが始まり、司教が1681年に街を包囲、降伏させ権利を剥奪しました。
その争いの勝利の証として(私の想像ですが)この聖パウロが見守っている絵柄のゴールドダカットを発行したのではないかと思います。
360年になろうとする時の流れを経て、MS60というミントステイトの状態で残されて来たのは本当にありがたいとしかいうことができません。
同じ頃の街の風景が描かれているものも同時に載せておきます。
5万ドル〜6万ドルの落札予想となっています。
代理入札も承りますので、お問い合わせください。