都市景観ドイツ アウクスブルク 1744年 ターラー銀貨 NGC MS63


アウクスブルクの上空に燦然と輝くのは、これぞフリーメーソンのマークというべき
神の目が三角形の光の中から照らしています。
フリーメーソンは今でこそ秘密結社扱いされていますが、元々は石工の組合とも言えるもので
日本で言えば大工の寄り合いのようなものだったと考えられます。
城や大聖堂をはじめとする建築から、道路の敷石までヨーロッパでは全てに
石が使われ、インフラに限らずミケランジェロの大理石の彫刻など教会や広場に展示する
全ての像は石で作られていました。
当初は石工の寄り合い所的なものがロッジと呼ばれて現在に引き継がれています。
この神の目はそれまでのエホバの目からメーソンが引き継いで自分たちの存在の証拠と
したもののように思えます。
おもて面は神聖ローマ皇帝カール7世を描いています。
カール7世はずっとハプスブルク家が牛耳ってきた神聖ローマ皇帝の座を、約300年ぶりに
バイエルン(ヴィッテルスバッハ家)に取り返した人ですが、戴冠後わずか3年でなくなりました。
在位は1742~1745年で、このターラー銀貨は1744年に発行されていますが、在位が短かったせいか
とても希少なコインでしかも都市景観です。
MS63というレベルはほとんどなくて、もちろんこれが最高鑑定のものです。
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