オーストリア1908年雲上の女神100コロナ金貨NGC PF61
フランツ・ヨーゼフ1世治世に発行された雲上の女神100コロナ金貨のご紹介です。
1848年、わずか18歳でオーストリア帝国皇帝に即位し、68年間に及ぶ在位を誇ったフランツ・ヨーゼフ1世。
国民からは敬愛を込めて「国父」や「不死鳥」とも呼ばれ、オーストリアの象徴として燦然と歴史にその名を刻んでいます。
表面:右向きのフランツ・ヨーゼフ1世。
刻印【FRANC·IOS·I·D·G·IMP·AVSTR·REX BOH·GAL·ILL·ETC·ET AP·REX HUNG】
裏面:雲上の女神像
刻印【1848 1908 100 COR · DVODECIM LVSTRIS / GLORIOSE PERACTIS】
エッジ刻印【VIRIBVS VNITIS. FRANC·IOS·I·D·G·IMP·AVSTR·REX BOH·GAL·ILL·ETC·ET AP·REX HUNG】
重量約33.8g、直径約37mm、発行は1908年の単年度のみ。
デザインはRudolf Marschall氏とRudolf Neuberger氏によるものです。
フランツ・ヨーゼフ1世の在位60年を記念して発行されました。
裏面に描かれている最愛の妻エリザベート皇妃をモデルとした女神が雲上から皇帝に祝意を示す様が描かれています。
女神が抱える盾はオーストリアの紋章である「双頭の鷲」、背景には旭日が威光のように輝き、デザインの美しさに目を奪われます。
エリザベートは60歳の時、旅行先のスイスで無政府主義者にナイフで暗殺されてしまい、残されたヨーゼフは悲しみに打ちひしがれ、このコインを作った、という逸話があります。
そういった少し哀しい物語性に加えて、祝福・栄光を感じる縁起がいい図柄なこともあってでしょうか。
国内外問わず、コイン収集家から絶大の人気を誇るデザインで、近年価格が上昇しており、またお問い合わせも多いコインです。
NGCによりPF61の評価を得ています。
358万円でのお取り寄せでございます。
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金は2600ドルを超え、続伸中です。 »