沈没する日本円
写真はアルゼンチンの2ペソ札束です。
ある男が母親の溜めていたお金を母の死後18年経って見つけました。
悲しいことにもうこの2ペソ冊は今使われていません。(日本の100円札みたいなものです。)
2006年は2ペソが0.64ドルでした。
2024年の今は2ペソが0.00196ドルです。
326分の1の価値に落ちてしまいました。
ひるがえって日本円の2006年4月は1ドルが110円でした。
18年経った2024年4月は1ドル154円です。円の価値は40%落ちています。
異次元の金融緩和などと言って紙幣を擦りまくったツケはハイパーインフレ、通貨の崩壊という結末を必ず迎えます。
日本人なので日本を愛する気持ちは同じかもしれませんが、こと通貨に限っては考えを変えた方がいいかもしれません。
コイン収集家は円安によって価格が上昇し新たに購入する資金が目減りしています。
小麦やガソリンなどの輸入品もずいぶん高くなりました。
海外旅行も10年前の2倍以上になっています。
ハイパーインフレ下の株高という見立てもありますが、それは中央銀行が存在していた時の話です。
その点は今後は違う歴史になると思います。
中央銀行というシステムが破綻し、金銀担保の通貨制度になれば実物資産、特に金銀が考えられもしない価値になって目の前に現れます。
特に今は銀貨がお金だと思っていない人は99%以上でしょう。
しかし古代から見ても銀だけがお金であった時の方が遥かに長い歴史を持つのです。