神聖ローマ帝国(チェコ)1934年ヴァレンシュタイン10ダカット


中世で出世した人、アルブレヒト フォン ヴァレンシュタイン。
ヴァレンシュタインはカトリックとプロテスタントで争われた30年戦争の時代に
最初は傭兵として、最後は神聖ローマ帝国の大元帥として生きた人物です。
1500年代はじめににマルティン ルターが宗教改革を成し遂げ、プロテスタントが生まれます。
カトリックの堕落への批判はこの100年ほど前に始まっていて、その時は落ち着いた形に
なったのですが、1世紀後に、ルターがローマ法王レオ10世の贖宥状発売に対して
お金で償いができるわけではない、という批判をしました。
これよりのちカトリックから分離したプロテスタントとの間で争いが起こります。
30年戦争はその最も大きな戦争と言われています。
 さてこのコインの主人公ヴァレンシュタインは傭兵としての始まりですが、
傭兵を組織して王に使えるという形で勢力を伸ばしました。
当時は傭兵の取り分は略奪した金銭や土地でしたが、占領した土地の民から税金を
とる形を発見して、のし上がっていきました。
ただ他の諸侯からの出世の早さへの妬みで、最後は主君であるフェルディナント2世に
疎まれ、暗殺されてしまいます。
その日が1684年、2月25日。
このメダルはその300年を記念して発行されています。
直径38mm 重さ34.08g