イギリス1937年/2021年エドワード8世5ポンド金貨 NGC PF70UCAM リストライク

長らく幻の金貨として語り継がれてきていた「エドワード8世ソブリン金貨」リストライク版のご紹介です。

 

 

エドワード8世は、「王冠を賭けた恋」で知られる王です。

離婚歴のあるアメリカ人女性ウォリス・シンプソンと結婚するために王位を捨て、グレートブリテン王国成立以降のイギリス国王としては、歴代最短在位期間わずか325日でした。

エドワード8世が退位すると弟のジョージ6世が即位し、エドワード8世はウィンザー公の称号が与えられ、ウォリス・シンプソンとも正式に結婚します。

王室とは絶縁状態にあるため、イギリスに帰国して生活することはかないませんでした。

 

戴冠式を待たずして退位したエドワード8世のコイン発行は行われませんでした。

しかし後日、ロイヤルミントが関係者の身の贈答用ソブリン金貨セットを5組限定で発行していたことが知られます。

この幻のコインセット5点のうちの1つはエリザベス2世の所有となり、残り3つはそれぞれ大英博物館、ロイヤルミント博物館、タイラント・コレクションの所蔵であることが知られています。

そして最後の1つのみが市場に流通しました。

2021年10月にモナコで開催されたヘリテージ・オークションへ単独出品として5ポンド・プルーフ・ソブリン金貨が出品されましたが、その稀少性と保存状態の良さ、そして何よりも芸術性が高評価に繋がり、英国貨幣史上の最高落札値である3億1千万円という数字を弾き出しました。

 

 

NGCによる総鑑定はこちらの1枚のみ。

PF 70 ULTRA CAMEOのトップグレード評価が付けられています。

258万円でのお取り寄せでございます。

 

 

https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000001961