フランス1328〜1350年フィリップ6世エキュ金貨 NGC MS63
表面:王冠をかぶり、剣と盾を持ったフィリップ6世が玉座に座っています。
裏面:4枚の花びらと十字架が描かれています。
直径約29mm、重量約4.5g、発行枚数不明。
ヴァロワ朝初代フランス王フィリップ6世の描かれた金貨のご紹介です。
フィリップ6世は、1325年に父ヴァロワ伯シャルルが死去し、ヴァロワ伯位を継承しました。
1328年5月29日にノートルダム大聖堂にて戴冠式が行われました。
戴冠式に合わせてこの金貨が発行されたのではないかと思われます。
中世フランス時代のコインは、コイン職人による手作りのハンマー打ちコインとなり、700年前の当時のフランスの芸術性を感じさせる貴重なコインです。
700年前の金貨とは思えないほど状態が良く、美しい1枚です。
NGCによりトップ2グレードにあたるMS63の評価を得ています。
トップにはMS64が5枚のみです。
108万円でのお取り寄せでございます。
エキュとは・・・。
エキュとは盾という意味で、紋章の盾がデザインされていることに由来しています。
最初のエキュはルイ9世治世の1266年に発行された金貨です。
その後、金貨だけでなく銀貨も発行されるようになり、金貨をエキュ・ドール(écu d’or)、銀貨をエキュ・ダルジャン (écu d’argent) と呼ぶようになりました。
フランス革命によりエキュは姿を消しました。