イタリア1912年ヴィットリオ・エマニュエル3世100リレ金貨NGC MS63 豊穣の女神

 

 

表面:ヴィットリオ・エマニュエーレ3世の左胸像。

刻印【VITTORIO EMANUELE III】

裏面:豊穣の女神。別名:麦を刈る女神。

小麦の束を抱えながら農具を使っている女性の姿です。

刻印【REGNO D’ITALIA/ LIRE 50】

直径約28mm、重量約16g。

 

イタリア国王ヴィットリオ・エマニュエーレ3世は自身が熱心的なコイン研究家でした。

イタリアにおいて最も多くのコインを発行した王と言われ、美しいデザインのコインが数多く製造されました。

王のこだわりが反映された美しいコインのひとつが、「豊穣の女神(Aratrice)」と呼ばれる金貨です。

 

ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世はコインコレクターとして有名で、生涯に集めたコインの数は11万枚を超えるといわれています。

1946年の亡命に当たって、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世はコレクションの大半を、当時の首相デ・ガスペリに託しました。

歴史上、類を見ないほど貴重なコレクションとされるコインは、現在ローマにある国立博物館で見ることができます。

 

在位中に作ったコインとして、主だったものは以下の通りです。
【100リレ金貨】
1903年/1905年発行(裏面サボイ家の紋章)
1912年~1927年発行(豊穣の女神)
1923年(ファシスト政権誕生1周年記念)
1925年(在位25年記念)
【銀貨】
1901年発行5リレ銀貨(サボイ家紋章)
1914年発行5リレ銀貨(四頭立て戦車=クアドリガ)

 

この【豊穣の女神】コインは、厳密にいえば1912年と1926年、1927年のみ造られていますが、1926年はわずか40枚、1927年に30枚とごく少数が鋳造されただけです。
したがって実質的に市場に出てくるのは1912年のみと言って良いでしょう。

元々カジノ等で使用されていたと言われるイタリア金貨において、未使用品レベルは非常に入手困難です。

なかなか綺麗な状態での【豊穣の女神】にお目にかかれることは今後さらに少なくなってくるかと思います。

ぜひこの機会にお手元にお持ちになってはいかがでしょうか。

 

NGCによりMS63の評価を得ています。

298万円でのお取り寄せでございます。

https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000001898