昨日2023年10月15日のオークションで イギリス1893年5ポンド金貨PF62UCAMが999万円という落札結果（手数料込み）が出ました。
これを見ると希少金貨で人気があって枚数が少なくて大型のもの、というのがまさに当てはまります。
このヴェールドと呼ばれる5ポンド金貨のプルーフは773枚しか作られていません。
しかもロングセットという豪華ケースに納められた11枚のプルーフコイン一式の中の1枚で王族や貴族などにしか配られず、一般の人たちには入手できませんでした。
元々が773枚ということは1893年以降には第1次世界大戦や第2次世界大戦などがあり、イギリスも空爆に遭い、各国も同じ境遇を経験しています。
したがって現存するプルーフが何枚あるかというのは誰にもわかりません。
NGCの鑑定では62カメオが8枚、62ウルトラカメオが14枚記録されています。
62以上で77枚しかありません。製造枚数の10％しかないということです。
今回はオークションにかけられていて落札された方がいた、ということでしょうし、出品者がいつ、いかほどで入手されたのかはわかりませんが、ある程度もたれた後に手放されたことと思います。
本人ではなく家族が手放したのかもしれません。今回はおよそ1000万円というプライスがつきましたので、今後のオークション価格はそれを基準とした価格になります。
2年後、3年後、4年後がどうなっていくかとても楽しみな結果でした。