古代エジプト 紀元前180-116年頃 アルシノエ2世 オクトドラクマ AU 5/5 – 2/5 NGC オークション結果


古代エジプト 紀元前180-116年頃 アルシノエ2世 オクトドラクマ AU 5/5 – 2/5 NGC オークション結果
オークション日:2023年7月5日-6日
開始価格:32,500英ポンド
結果:19,500英ポンド
アルシノエ2世のオクトドラクマ、ムナイオンです。 プトレマイオス6世〜8世(前180-116年)時代に作成されました。 前面:神格化されたアルシノエ2世のベールをかぶった右向き頭部。 冠とヴェール、アモンの角をつけ、左肩に蓮を載せたセプター(笏)を持っています。 左列にKの刻印があります。 裏面:「APΣINOHΣ」「ΦIΛAΔEΛΦOY」 フィレットで縛られた二重のコルヌコピア。 プトレマイオス1世とその妻ベレニケの娘アルシノエ2世は、 紀元前316年、エジプトの新興プトレマイオス王国に生まれました。 15歳でトラキアのリュシマコスと政略結婚した後、異母兄のプトレマイオス・ケラウノスと再婚しましたが、 結婚直後にマケドニアを逃れ、弟のプトレマイオス2世に譲渡されたエジプトの保護下に入ったのです。 紀元前273年から272年にかけて結婚した2人は、「フィラデルフォイ」または「兄弟愛者」という蔑称で呼ばれていました。 兄弟婚はエジプトのファラオにとっては伝統的な慣習でしたが、 ギリシャ人にとってはゼウスやヘラといった神々での存在としてしか知られていませんでした。 しかし、彼らの結婚は、その後のプトレマイオス朝の君主のほとんどが従うモデルケースとなり、 その神的な意味合いは彼らの権力をより強固なものにしたと言われています。 ここに描かれているアルシノエの姿は、美しく穏やかな女王であり、 巻き髪のヘアスタイルとヴェールのドレープのデザインは、いまだに目をひくデザインです。 彼女は、エジプトの外交問題を指揮する有能な共同統治者とみなされ、 彼女が死んだことで、完全に神格化するために大量の金貨が発行されました。 この肖像画では、ベールから顔を出した雄羊の角が強調されており、 神格化されたアレクサンダー大王の像に見られるアモンの角を連想させます。