イギリス1702年 アン女王 戴冠式 金メダル オークション紹介


イギリス1702年 アン女王 戴冠式 金メダル オークション紹介
オークション日:2023年5月31日 開始価格:5,500 英ポンド
落札価格:9,000英ポンド(手数料含まず)
アン女王(在位:1702〜1714年)の戴冠式を記念した金メダルです。
表面:「ANNA . D : G : MAG : BR : FR : ET . HIB : REGINA」 ドレープをまとった左向き胸像
裏面:「VICEM GERIT . ILLA . TONANTIS」 左側に立つのはギリシャ神話の女神であるパラス・アテナ(アテーナー)、双頭の怪物に雷を浴びせています。
下部に「INAVGVRAT . XXIII . AP . MDCCII 」. 胸像と、REGINAのAの箇所にヘアライン型の傷があり、フィールドにかすかに キャビネット摩擦によるピンマークがありますが、 それでもなおまだ心地よい光沢が残存しており、非常に良いコインです。
1702年のアン女王の戴冠式を記念して、王立造幣局で金メダルが858枚だけ作られ、そのうち518枚が国会議員に贈られました。 デザインには、かのアイザック・ニュートンが関わっております。
ヴィクトリア女王が「ウナとライオン」に例えられたことと同様に、 アン女王がギリシャ神話のパラス・アテナ(知恵、芸術、工芸、戦略を司る女神)に擬人化されたことは、 世界の舞台に焦点を当てた新生の大英帝国の寓意にぴったりでした。
アン女王は、イギリス・スティアート朝の最後の君主でした。 18人の子供を産みましたが、その全てが死産か子供のうちに死んでしまいました。 子供を失った悲しみでアンは酒びたりになり、37歳で王位についたときも肥満ゆえに歩行がままならず、加えて痛風に悩まされるという惨憺たるありさまだったという話も残っています。 17.97g、35mm、12h