裸のコインを鑑定に出すのは宝を見つけること
アンティークコイン の価格が上がってしまって一昔前はあまり見向きもされなかったものが、今では数倍の価格に跳ね上がりました。
他の骨董品とは違って鑑定ずみスラブ入りの確固たる証明が数字で表されているからです。
その数字が相場を作りオークションによって上がる一方になっています。
一旦上がるとしばらく足踏みが続きまた次のステップを目指そうと徐々に上がってきます。
その繰り返しできましたのでなかなか安い価格では買うことができません。
ゴシッククラウンなどはその最たるもので、私自身PF62以下は以前は無視していました。
そこら中にたくさんありましたし、価格も数10万円というものでした。
ところが今は同じ62でも300万円という価格になっています。
持っていた人が先見の明があり、勝ち組ということになります。
しかしゴシックなどは特別でほとんどの他のコインはさして値上がりもせずじっとしている時がほとんどです。
ゴシックのようなものを探すのは毎日コインのことを考えて調べていないとなかなかわかりません。
さて価格が上がってしまってどうしたらいいのかを思う時、一つの方法は裸のコインを探して鑑定に出すことでしょう。
スラブに入ったものは数字がついているので価格が高止まりになっています。
特に人気のあるものは一旦手放すと、二度とその価格では入手できないので数年後の価格を見越して価格づけがされる傾向が強いです。希少なれば余計にそういう傾向があります。そういったもので裸のコインを探し鑑定に出すことで思いもよらない価値が生まれることが期待できる、というのが今日の主旨です。
中には倍以上の価格になりこともあるでしょう。しかし外れることも多々あります。
ディテールと呼ばれる、磨き、マウントはずし、傷、といったものでこれがつけば価値が半減します。
購入価格以下になることも覚悟しなければなりません。
イギリスでは特にマウント(留め具)を外したものが多くみられます。
これはシャーロックホームズなどの映画を見るとわかりますが、ジェントルマンは上着にボタンではなくてコインが鎖につけられたもので上着の左右を止めていたからでしょう。
鎖や紐などでコインを吊るしアクセサリーにしたり、お守りにしていた生活様式がありました。
なので購入の時はそういったことを確かめる必要があります。
磨きは普通の人ならあたり前の感覚ですが、ことコイン収集に対してはやってはいけないことです。
それらをクリアーして良い数字がついた時は宝島を発見したのと同じことになります。
裸を買うのはなかなか勇気がいる(お金を失う)ことですが、人の行く裏に道あり花の道、の格言もあることですしね。
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