ドイツミュンスター1661年2ターラー銀貨NGC AU55
表面:ミュンスターの都市景観が美しく描かれています。
上空には雲に乗った聖人。
(聖パウロ大司教ではないかと推察されます)
刻印【à Rmo CELsmo DD CHRISTOPH BERN EPo ET PRINCIPE MONAST Ao MDCLXI】
【S PAVL – PATRON】
【MONAST WESTPH/ AD OBED REDVC/ TVM】
裏面:5つの冠を載せた6種の紋章。
中央にミュンスター司教領Christoph Bernhard von Galen(1650-1678)の家紋。
【PROTECTOR MEVS ET IN IPSO SPERAVI QVI SVBDIT POPVLVM MEVM SVB ME Psal 143】
直径約46mm、重量約55.9gm、エッジはプレーン。
このコインが発行されたのは1661年ですが、その前年にクリストフ・ベルンハルト・フォン・ガレン司教軍(司教でもあり侯爵でもあったことから「侯爵司教」と呼ばれていたそうです)の包囲によって当時の自治都市ミュンスターは陥落し、その後ミュンスターはガレン司教の支配下に置かれます。
神聖ローマ帝国ミュンスターの都市景観コインはとても人気が高く、こちらの金貨バージョンも存在します。
また大型の2ターラー銀貨は非常に珍しく、オーバーサイズホルダーに入っています。