オーストリア1914年フランツ・ヨーゼフ1世4ダカット金貨 NGC MS62PL プルーフライク
フランツ・ヨーゼフ1世の4ダカット金貨オリジナルのご紹介です。
リストライクも発行されるほどの人気ぶりで、オリジナルの高鑑定は数が少なくお勧めの1枚でございます。
表面:壮年期のフランツ・ヨーゼフ1世の右胸像。
刻印【FRANC-IOS- I- D-G- AVSTRIÆ- IMPERATOR】
裏面:ハプスブルグの紋章「双頭の鷲」。
刻印【HVNGAR- BOHEM- GAL- LOD- ILL- REX- A-A- 1914】
直径約40mm、重量約13.96g
直径約40mmに対して重量が軽いなという印象を多くの方が受けたのではないでしょうか。
現代の1オンス金貨に比べると薄く造られていることになります。
当時、アメリカではゴールドラッシュの真っ只中。
貿易を通して徐々にヨーロッパにも金が流入していたはずですが、大量のコインに供給するほど十分な金は確保できていなかったのではと予想されます。
ヨーロッパにおける金不足という背景もあり、重量は抑えざるを得なかったのでしょうが、当時のオーストリアは大帝国だったため、国の威厳を示すためにも大型の見栄えの良いう金貨にしたかったのでしょう。
フランツ・ヨーゼフ1世の金貨は在位期間が長かったため、コインの肖像画も変化します。
こちらは1872年〜1915年に発行された第4肖像のものです。
1915年銘は全て1920年以降にリストライク版として大量発行されるほど人気の高い金貨です。
市場で見かけるものは多くのものがリストライク版ではないでしょうか。
なかなか高評価のオリジナルに出会える機会も少ないのでヨーロッパ金貨、ダカット金貨をお求めの方にはお勧めしたい1枚でございます。
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