スペイン1802年カルロス4世 8エスクード金貨NGC MS61
表面:カルロス4世の右胸像。
刻印【CAROL•IIII•D•G•HISP•ET•IND•R•1802】
裏面:上部に王冠、中央に紋章、その周りを鎖が囲むデザイン。
盾の中にスペインの紋章、内盾の各四分の一には、カスティーリャ(城)とレオン(ライオン)の紋章が描かれています。
刻印【IN・UTROQ・FELIX•AUSPICE•DEO•FA•M】
ミントマーク【M】はマドリードを示します。
直径約37mm、重量約27g。
スペイン王カルロス4世8エスクード金貨は、18世紀後期から19世紀初期に発行されていた金貨です。
本国スペインだけでなく、コロンビアやメキシコなど、各国で発行されました。
発行国により金貨のデザインに若干の違いはありますが、金貨の表面にはブルボン朝のスペイン国王、カルロス4世の肖像が描かれており、裏面はスペインの国章が大きく描かれたデザインが主となっています。
本国スペインで発行された8エスクードは他国発行に比べ希少性が高いとされています。
カルロス4世は体格が良く、幼少期より力自慢の性格であったと伝えられていますが、政治面では鈍感な部分が目立ち、王妃が政治面のサポートをしていたという逸話があります。
またカルロス4世と言えば、「カルロス4世の家族」という肖像画でご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
カルロス4世の宮廷画家であったフランシスコ・デ・ゴヤが1801年に完成させた集団肖像画で、現在はマドリードのプラド美術館に所蔵されています。
NGCによりMS61の評価を得ています。
85万円でのお取り寄せでございます。
刻印について・・・。
表面の刻印【D•G•HISP•ET•IND•R】は【DEI GRATIA HISPANA RUM ET INDIARUM REX】の短縮形であり、「神の恩寵により、スペインとインド諸島の王」と訳されます。
裏面の刻印【IN・UTROQ・FELIX•AUSPICE•DEO】は、「神の導きにより、人はそれぞれの場所で幸せになる」という伝説が記されています。