イギリス1887年ヴィクトリア5ポンド金貨PCGS PR62CAM 「B.Pなし」最高鑑定
ヴィクトリア女王5ポンド金貨「B.P.なし」のご紹介です。
表面:王冠を被った女王の左向き肖像
刻印【VICTORIA DEI GRA BRITT REGINA FID DEF IND IMP】
日本語訳:英国の女王にして信仰の守護者、インド女帝で神の恩寵によるヴィクトリア
コイン右下(ヴィクトリア女王の洋服の影部分)に彫刻師ジョセフ・エドガー・ベーム氏のイニシャル【J.E.B】が彫られています。
裏面:セントジョージの竜退治。
刻印【1887】
通常であれば、コイン右下に彫刻師ベネディット・ピストルッチのイニシャル【B.P.】が彫られていますが、こちらはその刻印がないものです。
2021年にSovereign Rarities社から出版されたデDavid Iverson氏の著作で、BPなし1887年の2ポンド金貨に関する最近の研究により、BPなし5ポンド金貨及び2ポンド金貨は制作段階前の試作品であることが判りました。
これらの試作品は、1887年の2月から3月にかけて少数が鋳造され、女王、大蔵大臣、貨幣委員会のメンバーに見せるために作られました。
したがって、1887年5月に発行された1886年の王立造幣局年次報告書に掲載されたプレートには、BPなしの裏面が描かれています。Iverson氏は、2ポンド金貨はおそらく15~20枚製造されただろうと推定しており、5ポンド金貨も同様であろうと推測しています。
今回ご紹介のPR62カメオの例は、この希少な制作段階前の1枚であり、さらにおそらく女王自身を含む当時の硬貨に関わる最も重要な人々の間の手に渡り検討されたかもしれないというおまけ付きです。
PCGSによる1887年「B.P.なし」銘の総鑑定数は4枚のみ。
こちらはトップグレードにあたるPR62CAMの評価を得ています。
発行枚数も非常に少なく、非常に稀少な5ポンド金貨。
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