イギリス1726年ジョージ1世2ギニー金貨 NGC AU58
わずか4年間しか発行されていないジョージ1世の2ギニー金貨のご紹介です。
他のギニー金貨に比べてジョージ1世のギニー金貨は希少性の高さから5ギニー、2ギニー、ギニー共に高値で取引されております。
表面:月桂冠を戴いたジョージ1世の右頭像。
刻印【GEORGIUS · D · G · M · BR · FR · ET · HIB · REX · F · D 】
日本語訳:グレート・ブリテン、フランス、アイルランドの国王にして信仰の擁護者、神の庇護を受けしジョージ1世
裏面:交叉する笏杖と4つの盾の紋章
刻印【BRVN – ET · L · DVX – S · R · I · A · TH – ET · EL 1726】
日本語訳:ブラウンシュヴァイク公爵、レーネンブルグ公爵、第一財務卿、神聖ローマ帝国選帝侯。
英国王ジョージ1世の治世におけるギニー金貨は、1716年、1717年、1720年、そして1726年にのみ制作され、英語、フランス語、アイルランド語での略式尊称に加えて、ハノーヴァー朝式の略式尊称が記されているのが特徴です。
54歳で即位したジョージ1世は、実はほとんど英語が分からず、また、イギリスの政務にもあまり興味がなかったようです。
数年ごとに故郷であるドイツに戻り、イギリスでの知世の5分の1をドイツで過ごしたと言われています。
ジョージ1世の政治に対する無関心は、議会において内閣が責任を負うという責任内閣制を生むことになります。
国王が直接政治に関与しないため、政治問題が起きても影響を受けることがなくなり、王室の安泰へとつながりました。
これが現在もイギリス政府と王室の間に脈々と受け継がれている「君臨すれど統治せず」という基本原則を生み出すきっかけとなりました。
ジョージ1世のギニー金貨は、肖像の下に「象」、「象なし」のタイプが分かれます。
こちらは、「象なし」タイプの1726年銘で、NGCよりAU58 の評価を取得しております。
348万円でのお取り寄せでございます。