神聖ローマ帝国 1703年 レオポルド1世 10ドゥカット金貨 オークション


オークション日:2022年3月22日 開始価格:25,000ユーロ レオポルド1世(1657-1705年)の10デュカット金貨です。 表面:「LEOPOLDVS. D. G. RO. I. S. AVG. GER. HV. BO. REX.」、月桂冠をかぶった鎧姿の右向き胸像。 折りたたんだマント、勲章の鎖をつけています。 裏面:「ARCHIDVX. AVS. DVX. BVR. MAR. MOR. CO. TY」、王冠をはさんで年号が刻まれています。 剣と杖を持った冠をつけた双頭の鷲、中央に4分割された盾が描かれた紋章。 希少価値の高いコインです。 皇帝フェルディナンド3世とスペインのマリア・アンナの次男、レオポルドは 当初は聖職者になる予定でしたが、1656年にボヘミア王、1658年にドイツ皇帝に戴冠しています。 その長い治世の中で、彼の政策は2つの目標を追求していました。 一つは、スペインをドイツ・ハプスブルク家の手に渡すため、もう一つはハンガリーの再カトリック化のためです。 ハンガリーの再カトリック化の試みは度重なる反乱を引き起こし、ハンガリー人はトルコに助けを求めました。 すると、ルイ14世は帝国に対してトルコ人と同盟を結び、トルコ戦争が引き起こされたのです。 レオポルドの重要な指揮官であるサヴォワ公オイゲン、バーデン公ルイ・ウィリアム(トルコのルイ)は輝かしい勝利を繰り返しましたが、 この政策は経済と財政を混乱させるものとなりました。 ドイツでは、レオポルドが帝国崩壊の種をまき、ブランデンブルク=プロイセンを中心とする大領土国家がますます力をつけていきました。 こうして皇帝は自ら、19世紀にオーストリアを狭いドイツ地域から疎外することになる、後の「二元論」の土台を築くことになったのです。 代理入札を承ります。