神聖ローマ帝国 1629年 フェルディナンド3世 10ドゥカット金貨 オークション
神聖ローマ帝国 1629年 フェルディナンド3世 10ドゥカット金貨 オークション
オークション日:2022年3月22日
開始価格:50,000ユーロ ハプスブルク家の幻のコインと言われている、フェルディナンド3世(1625-1637-1657)の10ドゥカット金貨です。
表面:「 FERDINAND : III – D : G : H : B : REX」と刻印。 金羊毛騎士団、折りたたんだマントと鎖をつけた鎧の胸像です。 裏面:「ARCHIDVX * AV – STRIÆ * EC」 金羊毛騎士団の鎖を中心に、2面の中央盾(オーストリア/ブルゴーニュ)を持つ冠付きの四面紋章です。
希少価値が非常に高い、見事な標本と言えるでしょう。 僅かな傷跡はありますが、エクセレントな打刻の輝きが残っています。
この希少な金貨は、かつてグラッツ造幣局で製造されていると言われていました。 胸像の左下のデザインされた文字HGについて、 グラッツ造幣局の職人であるヒューザー・グラッチェニスの略称と考えられてたのです。
しかし最近では、HGというイニシャルはセント・ヴァイトにいた造幣師の ハンス・ジョージ・ペロを表していることがわかってきました。
本コインのミントマークは、同じくペロの指示でセント・ヴァイト造幣局で作られた 1629年のHG付きエッゲンベルグ・ターラー(Dav.3382)のものと非常によく似ています。 したがって、この金貨はシレジアのグラッツ造幣局ではなく、 カリンシアのセント・ヴァイト造幣局で鋳造された説が有力視されています。 代理入札を承ります。