メキシコ1743年フェリペ5世8エスクード金貨MS62
ご案内予定でしたが、すぐ売り切れてしまいました。
表面:フィリップ5世の右胸像。
刻印【PHILIP V G HISPAN ET IND REX】
裏面:紋章。
刻印【INITIUM SAPEINTIAE TIMOR DOMINI】【MF】【8】
【MF】それぞれデザイナーの刻印。
「M」はマヌエル・デ・レオン氏、「F」はフランシスコ・デ・ラ・ペーニャ・イ・フローレス氏。
【8】金貨の単位を示す8エスクードの意味。
1700年から1724年まで統治したフィリップ5世が、息子のルイ1世に王位を譲り、その代わりに統治したスペイン領アメリカ帝国の金貨のハイライトです。
しかし、ルイはわずか7カ月しか政権を握れず、天然痘で亡くなってしまいました。
ルイが亡くなった後、フィリップが再び王位につき、1746年に亡くなるまで王位を守り抜きました。
こちらの8エスクード金貨は、彼の支配の終盤頃に作られたものでございます。
この頃に作られていたコインの作例としては、裏面の霜降りの装置と反射するフィールドが印象的な作品です。
NGCは合計で31枚を鑑定しています。
そのうちMS62は7枚で、それよりさらにグレードの高いものは2枚のみです。
表面には、長い巻き毛を肩のあたりに垂らし、右を向いて金羊毛章をつけたフィリップ5世の誇らしげな鎧の胸像が描かれています。胸像の周囲には「PHILIP V G HISPAN ET IND REX」(「フィリップ5世、神の恩寵により、スペインとインド諸島の王」)と刻まれ、下に1743年の日付が記されています。
この素晴らしいコインの裏面には、スペイン国王の複雑で劇的な紋章が描かれた複雑な盾が描かれています。
紋章の上には王冠があり、それを取り囲むように約600年前から続く金羊毛章がデザインされています。
騎士団の鎖と紋章の盾の間には、鑑定家のイニシャル【MF】が刻印されています。
銘文【INITIUM SAPEINTIAE TIMOR DOMINI】は、「知恵の始まりは主を畏れること」と訳されています。
この銘文は、フィリップ5世の公式標語だったそうです。
188万円でのお取り寄せでございます。