古代ギリシャ 紀元前340~330年 パンティカパイオン スターテル金貨 オークション


古代ギリシャ 紀元前340~330年 パンティカパイオン スターテル金貨 オークション
オークション日:2021年11月15日〜16日
開始価格:200,000スイスフラン

紀元前340~330年頃のスターテル金貨です。
表面:山羊の耳と髭をつけたサテュロスの左向き頭部、髪には蔦の葉の装飾がデザインされています。
裏面:「Π-A-N」と刻印。
角の生えたライオンの頭を持つグリフィンが顔を正面に向け、口に槍をくわえて左向きに立っています。
下には麦の穂が描かれています。
力強いスタイルが印象的なコインであり、最高の作品です。
極めて良好な状態を保っています。
Good EF(Extremely Fine)であり、EFの中でも良いランクとなります。 おそらくエンペドクレスのコレクションからだと思います。
パンティカパイオンは、紀元前7世紀後半にミレトスからのギリシア人の入植者によって設立された港です。現在クリミアと呼ばれているシメリア・ボスポロスの西側に位置し、海峡の豊富な漁業とクリミアからの小麦の輸出によって大きな繁栄を達成しました。
この豊かさは、紀元前4世紀半ばに始まった見事な金貨と、同時代の主要な市民の岩でできた墓が壮大に装飾されていることにより証明されています。
その後、ポントスの王であるミトリダテス6世(紀元前120年~63年)の王国の首都となり、その後もボスポロスの王たち(紀元前1世紀~紀元後4世紀)が住んでいました。
パンティカパイオンの貨幣は紀元前5世紀後半に銀貨から始まりましたが、最も有名なのは大変美しい金の貨幣です。
これらの作品には、パン神(パンティカパイオンから取られた名前)の頭と、裏面には、古代ギリシャの歴史家であるヘロドトスが金の守護者であると表現したグリフィンが描かれています。

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