こちらは、かの有名な「無冠の皇帝」ナポレオン3世の100フラン金貨です。
ナポレオン3世は、20年以上権力の座についておりました。
しかしその間は穏やかな治世とはいえず、対外的には戦争の連続でした。
ロシアと戦ったクリミア戦争(1853～56)。中国の清と戦ったアロー戦争(1856～60年)。インドシナ出兵(1858年)。イタリア統一戦争(1859年)。メキシコ侵略戦争(1861～67年)。普仏戦争(1870年)。
年数をあけることなく争いが続いたことが見て取れるかと思います。
また、幕末の日本にも利権を求めて、徳川の幕府に接近したときは、ナポレオン3世は自ら徳川慶喜にフランスの軍服をプレゼントします。
慶喜がそのプレゼントである軍服を着ている写真が残っているそうです。

ナポレオン3世金貨には月桂冠をかぶったものとそうでないもの、いわゆる「有冠」と「無冠」と呼ばれるものが存在します。
描かれているのは「無冠の皇帝」ナポレオン3世です。
その表情は、後に発行されます「有冠の皇帝」よりもシャープで厳粛な雰囲気があります。
1858年はパリミントより92,000枚、ストラスブールミントより1,928枚発行されていますが、現存数はかなり少なく、さらに市場に出回る枚数は僅かでしょう。
また1858年版はNGCにより200枚鑑定済みですが、やはりMS60以下が大半を占めており、状態の良いものが少ないことを示しています。
こちらはトップ3グレードのMS 63、パリミント発行です。
75万円でお取り寄せができます。

売り切れました。ありがとうございました。