イタリア1912年100リレ金貨 豊穣の女神 NGC MS63+
趣味としてのコイン収集の歴史は長く、古代ギリシャ・ローマ時代には、すでにコイン収集家がいたそうです。
なかでもイタリア国王、ヴィットリオ・エマニュエーレ3世は、自身が熱心的なコイン研究家であるが故に、イタリアにおいて最も多くのコインを発行した王と言われ、美しいデザインのコインが数多く製造されました。
本日ご紹介のコインはそのヴィットリオ・エマニュエーレ3世により、1912年に発行されたとても希少価値の高いコインです。
表にはヴィットリオ・エマニュエーレ3世が軍服を身に纏い、凛とした表情で、裏面デザインは【豊穣の女神】、または【麦を刈る女神】と言われ、小麦の束を抱えながら農具を使っている女性の姿です。
この【豊穣の女神】は、イタリアを擬人化した女性像とも言われております。
同王在位中に作ったコインとして、主だったものは以下の通りです。
【100リレ金貨】
1903年/1905年発行(裏面サボイ家の紋章)
1912年~1927年発行(豊穣の女神)
1923年(ファシスト政権誕生1周年記念)
1925年(在位25年記念)
【銀貨】
1901年発行5リレ銀貨(サボイ家紋章)
1914年発行5リレ銀貨(四頭立て戦車=クアドリガ)
コイン収集家だけあっていずれも素晴らしいデザインのコインばかりで今日でもこれらのコインは名品と呼ばれています。
この【豊穣の女神】コインは、厳密にいえば1912年と1926年、1927年のみ造られていますが、1926年はわずか40枚、1927年に30枚とごく少数が鋳造されただけです。
したがって実質的に市場に出てくるのは1912年のみと言って良いでしょう。
その1912年のものでも鋳造枚数は4946枚ですので希少な金貨と言えます。
値上がり激しいヨーロッパ金貨にあって、まだまだお安めのイタリア金貨です。
それでもこの100リレは人気が高く、特にMSレベルはみるみるうちに100万円を超え、その上昇は止まりません。
このイタリア金貨は、元々カジノ等で使用されていたと言われ、未使用品レベルは、非常に入手困難です。
ここまで綺麗な状態での【豊穣の女神】にお目にかかれることは今後さらに少なくなってくるかと思います。
ぜひこの機会にお手元にお持ちになってはいかがでしょうか。
168万円でお取り寄せができます。
売り切れました。ありがとうございました。