古代ギリシャ シラクサ BC405~367 デカドラクマ


表:ギリシャ神話の神アレトゥーサの左向きのイヤリングをつけた肖像、3匹のドルフィンが泳いでいます。
裏:御者が4頭立ての戦車(クワドリガ)を左に走らせています。アイルランドの現在の紋章にも使われるトリスケルス(3本足の紋章)が上部にあります。
王:ディオニシオス1世
単位:デカドラクマ
重さ:42.78g
径:34mm
歴史的に古代コインファンを引きつけてやまないシラクサのデカドラクマ銀貨です。
ドラクマの10倍の価値があるデカドラクマは紀元前460年頃にトライアルで作られましたが、実際の投入されたのはそのあとの紀元前405年、ディオニシオス1世の時です。
もっぱら、戦争の時の傭兵や懸賞金に使われたようで、そのほとんどが溶解されたようです。
当時は今と違って銀の価値が金より高く金2.5に対して銀1という圧倒的に銀が高かったのがこの古代ギリシャ、エジプトの時です。
ですので、例えばこのデカドラクマを戦争によって手に入れても、使うときには細かい単位に崩さないと不便なのでドラクマ程度に改鋳されたということも考えられます。
先日シラクサのテトラドラクマのオークション落札額、2億円をブログに書きましたが(アレトゥーサの顔が正面を向いているタイプ)、今日ご紹介しているのはデザイン違いの一般的によく見られるタイプのものです。
このデカドラクマ、一応?1900万円でお取り寄せができます。