1887年ヴィクトリア女王5ポンド ジュビリー金貨の王冠について


イギリス ヴィクトリア女王を描いた5ポンド金貨は3種類発行されています。
1837年のウナ&ライオン、1887年のジュビリー、1893年のヴェールドです。
王冠をつけたのは1887年のジュビリー、戴冠50年のコインだけですが、この肖像に描かれている小さな王冠が気になっていました。
写真では見たことがありましたが、実物も見たいと思っておりました。
左の王冠がそれで、これはタワー オブ ロンドン、ロンドン塔のジュエリーハウスというところにありました。
このジュエリーハウスは歴代の国王の戴冠に必要な様々なものが展示してありまして、王冠、剣、笏などとてつもないものが大量に集められています。
この王冠は高さ9.7cmという小さなものですが、彼女の夫、アルバートがなくなった後の唯一の豪華なものです。
この王冠には1187個のブリリアントカットとローズカットのダイヤが散りばめられていて、控えめな場所にも使えるように作られています。
このジュエリーハウスは写真撮影が禁止されていて、ガイドブックに乗っている写真を借用しています。
この王冠は彼女の死後、エドワード7世の妻アレクサンドラ、その後ジョージ5世の妻メアリーに引き継がれました。
その後1937年からこのジュエリーハウスに展示されているということです。