神聖ローマ帝国1690年テンペストメダル10ダカット
ロスのオリジナルのテンペストメダル10ダカットです。
作られたのは1690年頃、神聖ローマ帝国レオポルト1世の知性の頃。
今から330年ほど前に作られたものにしては、恐ろしく良い状態で残されており、細部まできっちりとした輪郭がわかります。
これで気づかされるのは、イエス キリストと4人の従者です。
後期のものは3人の従者を描いたものがあり、従者の数が違います。
そして帆船の帆の向きや風の吹く方向が違いますし、イエスの乗っている場所なども違います。
さらに言えば、レタリングの字体や聖ゲオルギウスの顔や首の長さ、槍の持ち方なども違っていて、オリジナルに対し意匠だけは似せていてわざと違ったデザインをすることで区別しようとしたのかもしれません。
ハンマー以後のミルによって作られたものの中では最も古い部類にあるメダルではないでしょうか?
私自身がこのデザインはずっと追っかけのファンですので、テンペストが出るとスイッチが入ってしまいます。
直径47mm 重さ34.75gの10ダカットゴールドメダル。
9月のオークションに出ています。