銀価格は先物より現物価格が高いバックワーレーション


左 :ドバイ現物価格 右:シドニーの銀購入2時間待ちの列

銀価格を決めているのはCOMEXとロンドンです。
金銀などの価格はその二つが決めていて、それが通用していました。
ここに来てその価格より現物の方が価格が高い、という状況が起こっています。
相場の価格では現物が手に入らない、という焦りがそれを生んでいます。
これを日本のコメに例えれば、テレビや新聞でコメ5kg2,000円ですよと言っているのに、お店では4,000円でしか売っていない、ということです。
毎日食べなければ死んでしまうので人々は4,000円を出さなければなりません。
銀も全く同じことで71ドルなどの価格では手に入らず、ドバイでは95ドルという価格で取引されています。
またインドでは先物価格より10%,中国では8%高い価格で取引されています。
またコメ農家のところに直接買い付けに行くように、大手の銀行購入者は銀の鉱山に直接買い付けに行くようになっています。
今まではCOMEXから買っていたのにです。
世界の購入者がCOMEXを当てにできない、と思ってきています。
その価格では手に入らないからで、価格自体が信用されなくなっています。

年末に銀は10%ほど暴落しました。
これは取引所であるCOMEXが証拠金を30%に引き上げたからに他なりません。
自然な相場の形成ではなくて、胴元が都合が悪くなればルールを一瞬で変更してしまう、というあくどい仕業です。
それによって買い待ちのポジションは解消させられ暴落してしまいました。
これは1980年のハント兄弟、2011年の暴騰の時も使われた手段です。
今回も同じ手が使われましたが、決定的にその2回と違うのは、もうCOMEXの価格が信用を失っている、という事実です。
需要者にとっては勝手に値付けをしてていいよ、僕らは手に入るところで買うから、ということが起こっています。
昨日書いたように現物は世界中どこでも売り切れや品不足、割り増し価格での販売、ということが起こっています。
銀はCOMEX価格の71ドルではなく、現物価格の90ドル、100ドルという価格になっていくでしょう。