金と銀に大きな下げが来ました。


金と銀に大きな下げが来ました。金 5.55%、銀7.55%安です。
久々の大きな下げですが買いのチャンスとも言えます。
世界では金は中央銀行が買い求め、銀は産業界などが現物確保に走っています。アメリカの最大手金属ディーラーの言葉を引用します。

貴金属現物の急激な引き締め

世界の地金市場が急速に逼迫しています。
金と銀のスポット価格が急反落しているにもかかわらず、現物需要はここ数年見られなかったレベルにまで急増しています。
インド、中国から英国、オーストラリアに至るまで、世界中で貴金属現物を確保しようと買い手が列をなしています。
その殺到は、今やサプライ・チェーンに波及しています。
高騰するコストとリース料率の上昇に直面している精錬所や造幣局は、すでに販売されていない限り、新しい製品の生産を拒否しています。
その多くは、高値の金属を滞留させるリスクを冒すよりも、無駄のない操業を選んでいます。
その結果、ほぼ全ての主要な地金カテゴリーにおいて、供給が遅れ、不足し、供給パイプラインが急速に細くなっています。
卸売市場は同じように表示しています。: 売り切れ  

私たちは、この変化がリアルタイムで展開されているのを見ています。
米国最大の卸売業者からのオファーシートは、ほとんどの金及び銀地金商品において、ほぼ同じです。シルバーイーグル、シルバーメープルリーフ、シルバーブリタニアは、7-10日の配達遅延を示しています。
通常の市場では、大手流通業者はすぐに出荷することができます。
しかし、現在では、業界大手でさえ、11月初旬まで出荷が動かないかもしれないと警告しています。
これは、しばしば地金上昇の「サプライクランチ」と呼ばれる局面の初期段階であり、プレミアムは上昇を始め、在庫は枯渇し、精錬所は新たな注文が殺到するのに追いつくのに苦労します。

というものです。
価格が下げたにもかかわらず、現物がない、ということは近いうちに価格と現物が切り離される事態が来るかもしれません。
多くは紙での契約ですし、現物の300倍の契約が現物確保のために破綻した時に、価格はないものとなるでしょう。
先日フィルさんが言っていた紙の価格、先物価格、現物価格という3つの価格が現れる、ことになるでしょう。
現物は現物価格でしか買えないことになります。