なぜ金はロンドンからアメリカへ急激に移動したのか?
ERIC YEUNGさんが解説/Silver Handさんが和訳してくれました。
https://x.com/Silver47samurai/status/1894320479152082981
通常、彼ら(銀行家たち)はCOMEX(アメリカ)とLBMA(ロンドン)の取引ペアをEFP(紙から紙への交換)を通じて現金決済するだけです。
しかし今、LBMAでの紙の金(ゴールド)の約束手形の価格が、COMEXの金先物価格を下回っています。
そのため、LBMAで物理的な金を引き取って、それをCOMEXに納品する方が彼らにとっては安上がりなのです。
EFPの破滅ループは次の通りです: EFPの現金決済は、今やこれらの銀行家たちにとって損失を出しています。
LBMAでの物理的な金の納品は現在、少なくとも4週間、場合によっては8週間かかるため、COMEXに納品するための物理的な#金が手に入らない可能性があります。
その結果、COMEXでの紙の金ショートポジションを解消できないかもしれません。
もし彼らが紙でショートカバーしなければならない場合、COMEXでの金先物の価格が急騰します。
なぜなら、彼らはCOMEXでの紙の#金ショートポジションをカバーするために、同等のロング#金契約をCOMEXで買わなければならないからです。
COMEXとLBMAの#金価格の差が広がり、LBMAでの物理的な#金がさらに不足するにつれて、ますます多くの銀行家がCOMEXに物理的な金を納品して、COMEXの紙の金ショートポジションを決済しようとするでしょう。
なぜなら、他の選択肢を選べば大きな紙面上の損失を被るからです。こうして、EFPの破滅ループが続くのです。
その背景として追加説明です。
誰がCOMEXで大量の金を買っているのか?この動きは12月に始まりました。
12月初旬はまさに、ドナルド・トランプ氏が当選した時期です。
スコット・ベッセント財務長官がジャネット・イエレン氏やジェイ・パウエル氏と協議を行い、このプロセスが開始されたのです。
そして米国政府は有力な大手銀行に対し、金を本国に持ち帰る支援を要請しています。
もしこれが米国政府の裏での指示によるものでなければ、なぜCOMEXを通じて進めるのでしょうか?
誰もが目にする形でEFPメカニズム(LBMAロンドン金市場)を崩壊させるためです。
これはまるでLBMAの公開処刑のようなものです。
関与しているのはお馴染みの容疑者で、HSBC、JPモルガン、モルガン・スタンレー、スタンダードチャータード銀行、バンク・オブ・アメリカといったアメリカの大手銀行です。
政府の指示のもと、米国財務省または連邦準備制度を支援してロンドンからCOMEXに金の移動を進めています。
もちろん、これらの有力銀行の一部は自社の利益のために動いている可能性もあります。
例えば、1500トンの金を調達しているなら、ついでに300トンくらいは自社の帳簿に載せてもおかしくない、さらには顧客のためにも100トンから200トンを動かしてるかもしれません
。
もしあなたがイングランド銀行に金を預けている外国の中央銀行だと考えてみてください。
私であれば非常に非常に懸念を感じます。
例えその金があなたように割り当て済み(allocated)であってもです。
というのも、割り当てられていない金は既に全て無くなっていると考えられます。
例えば、あなたが外国の銀行と契約を結び、その担保としてイングランド銀行に金を預けているとします。
そして契約には”10年後に金を本国に戻せる”と書かれているが、保証されているのは”同じ純度と重量の金が戻ってくる”ということだけです。
つまり、それは厳密には割り当てられているわけではない、ということです。
彼らはその金で利益を得るため、何度も貸し出したり、再担保にしたりなんでもできるのです。
契約が満期を迎えた際に、同じ純度と重量の金をお返しすれば良いだけですから。
でもそうなるとその金はもうなくなっている可能性が高い。
LBMAは帳簿上では金を持っているといっているが、実際にはイングランド銀行がそれを管理している。
つまり米国政府は物質的な金が、再び金融システムに組み込まれるという強いメッセージを送っている、
その結果として、金融市場は物理的な金をより高く再評価するだろう。
自由市場が金を再評価するためにはLBMAを崩壊させる必要がある。
そして、今それが起きつつあります。
私の意見では、LBMA を最終的に崩壊させるのは、LBMA が発行する紙切れです(ペーパーゴールド)LBMA が”金の再発行を約束する”あの紙切れがどこかの時点で大幅なディスカウント状態になり、その値引きが大きくなると、その紙切れが偽物であるという事実に世界中が気づくでしょう