オークションでボロ負けが続きます。


オークションの代理入札を承っていました。今回は古代コイン3枚でした。
1枚目はシシリー BC305年頃テトラドラクマ、表はペンダントとイヤリングをつけたコレの頭部、裏は腰まで裸のニケがトロフィーとハンマーを持っています。
2枚目はカルタゴの紀元前270年頃のトリヘミスターテル金貨でタニトの頭部と頭を左に反らせた馬が描かれています。
3枚目はマケドニアのBC246年頃アンティゴノス2世ゴナタスからデメトリオス2世エトリコスの時代のテトラドラクマ銀貨でポセイドンの頭部と弓を持ったアポロが描かれています。
希望価格は1が5300スイスフラン、2が27000スイスフラン、3が9100スイスフランで承っていました。日本円で140万円、700万円、180万円、といったところです。
ところが結果は1が9000CHF/234万円、2が34000CHF/884万円、3が20000CHF/520万円、という恐ろしいほどの価格でした。
このお客様からは古代コインの代理入札を年間に50枚以上承っています。
しかし今回のカルタゴを含めいまだにカルタゴは落札したことがありません。
いつもこちらの予想の3割〜5割アップの落札になってしまいます。
今回はオークション会社のBP/手数料が28%と高額だったのと、円安の影響が大きく入札価格が抑えられてしまいました。
改めて今回のコインを見ると、お客様の目の高さに驚かされます。とてもいいお目をしていらっしゃる思います。
すべて裸/鑑定なしなのですが、古代コインのいいところはディテールがつかない鑑定になる、というところです。
磨いていたらbrushという正し書きはつきますが、ちゃんとMS/AUなどがつきますので安心できるところです。