日本円やアメリカドルは紙屑になってしまうのか?

写真は1923年の50兆マルク札

少し前は日本円の行先について、タンス預金の炙り出しのために銀行封鎖や財産没収などの可能性がささやかれていましたが、金銀本位性が現実になってきた今、それに裏打ちされていないお札の行く末が危うくなっていると感じています。
日本はアメリカ国債を世界で最も保有しており、本来は裕福な国のはずですが世界で最も貧乏な国のようです。
日本円は34年ぶりの円安に引き摺り込まれ、輸入に頼っている食料品の値上がりもすざましく、1万円の価値が下がっているのが実感できます。
先日のロンドンでは野菜サラダのランチパックが12.5ポンド、日本円換算で2800円しました。
1杯のビールが8ポンド、1800円です。
生活のものがすべからくこの調子ですので、日本円の弱さをいやというほど感じました。
農林中金がアメリカ国債を売り払う他に、既に中国、インドはアメリカ国債を全て売り払っています。
要するにアメリカドルは世界から相手にされていません。
アメリカドルに対してさらに弱い日本円の行く末が押し計れます。
銀行封鎖で出金できない、財産没収などの前に日本円が紙屑になるのが早いような気がします。
歴史を見ればワイマール共和国は強烈なハイパーインフレで物価が毎日倍々で上がっていき、パン1個がトラックいっぱいのお札でしか買えなかった事実があります。
日本もお札の紙屑化が近いのかもしれません。