イタリア1881年ミラノ国際博覧会 大型金メダルMS61PL

1881年にミラノで開催された国際博覧会を記念して発行された大型ゴールドメダルのご紹介です。

 

表面:ウンベルト1世の左頭像。

刻印【UMBERTO I RE D’ITALIA】

裏面:芸術、農業、工業の様々な道具が花輪に囲まれています。

刻印【ESPOSIZIONE NAZIONALE MILANO 1881】

直径53mm、重量89.75g

Barzaggi氏とBroggi氏によるデザイン。

 

 

ウンベルト1世は、イタリア王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の子として生まれました。

父ヴィットリオ・エマヌエーレと同じくウンベルト1世も大きな口髭が特徴的です。

王妃であるマルゲリータは一般市民から人気が高く、イタリア国旗をイメージしたピザ「マルゲリータ」の由来となったほどです。

ウンベルト1世は、立憲君主制を尊重した議会政治を支持していましたが、アナーキストのガエタノ・ブレーシによりパレード中に暗殺されました。

 

 

19世紀後半、世界各国が万国博覧会を開催し、近代産業の誕生とグローバル化の幕開けをアピールしました。

ウンベルト1世の素晴らしい肖像が描かれた稀少な1枚です。

ゴールド製は非常に珍しく、金の例はコイン史料館に他に1枚しかありません。

大型サイズで、名前のある作例がないことから、賞金メダルというよりは試験的、あるいは特別な記念メダルではないかと考えられます。

 

 

NGCによりMS61PLの評価をつけられています。

178万円でのお取り寄せでございます。

 

 

https://www.premiumgoldcoin.com/c-item-detail?ic=A000002114