神聖ローマ帝国1661年レオポルト1世5ダカット金貨NGC MS63最高鑑定
神聖ローマ帝国の皇帝であり、ハプスブルク家の当主レオポルト1世(在位1657年〜1705年)の描かれた5ダカット金貨のご紹介です。
表面:月桂冠を戴いたレオポルト1世の右胸像。
刻印【LEOPOLDVS DG R I S A G H B REX 1661】裏面:
裏面:ハプスブルク家の象徴である双頭の皇帝鷲と紋章。
刻印【ARCHD · AVS · D · BVR · COM · TIRO.】
重量17.4g。
発行はウィーン。
レオポルト1世はフェルディナント3世に継いで神聖ローマ皇帝となり、優れた作曲家でもあったためバロック大帝とも呼ばれました。
在位は約50年と長期に渡ったため、彼のコインは多くのバリエーションが存在します。
またレオポルト1世は有名な「ハプスブルクの下唇」を持っている人物で、当時の記録には「陛下は、突き出た巨大な下唇をお持ちであられる。陛下のお言葉は必ずしも明瞭とは限らない。突き出た下唇によりお言葉が閉ざされてしまうのだ」と残されています。
コインの肖像にも下唇が突出しているのが分かります。
350年以上前のコインが多くの戦争や災害に揉まれながら、MS状態で出てくること自体がとても稀少です。
4年ほど前にオークションでMS61が出て参りましたが、今回はそれを上回ったMS63でございます。
NGCにおいても1661年ウィーンミントは、たったの3枚しか鑑定されておらず、こちらはトップグレードのMS63の評価を得ています。
1680万円でのお取り寄せでございます。