金のコインをじかに手に取るのは気持ちいい
神聖ローマ帝国カール6世の10ダカットとスイスの10ダカットゴールドメダリックコインが裸で入荷しました。
最近はスラブに入っているものしか扱う機会が少ないのですが、特にゴールドの10ダカットほどの重さのものは薄い手袋をしてじかに手に取ると、なんとも言えない気持ちの良さに包まれます。
カール6世は神聖ローマ帝国ハプスブルク家レオポルト1世(Hog Mouth)を父にもち、また彼の娘がマリアテレジアです。
この10ダカットはMDXXIIと刻まれているように1711年彼の戴冠記念メダルとして発行されました。
実際は1920年頃のリストライクと思われます。1711年にしては綺麗すぎますが、オークション会社の説明はリストライクとは表示しておりませんでした。
どちらにせよ初めて見るような戴冠コインでしたので、よしとしています。
もう一つはオーストリア1967年のコイン発行500年記念の10ダカットです。
チロルのブリクスレッグ鋳造所500周年記念で発行されました。暴れライオンが描かれています。
同じデザインでプラチナ製もあります。
時々はこうして裸の金貨や銀貨を触ってみるのもコイン道の醍醐味ではないでしょうか?
どちらのコインも状態が良く鑑定から戻ってくるのが楽しみです。