イギリス1818年LVIIIジョージ3世クラウン銀貨NGC MS62
表面:月桂冠を戴いたジョージ3世の右頭像。
刻印【GEORGIUS III D: G: BRITANNIARUM REX F: D:】
裏面:セントジョージの竜退治。
刻印【HONI . SOIT. QUI. MAL . Y. PENSE】
(フランス語でガーター勲章のモットー)
エッジ刻印【DECUS ET TUTAMEN* ANNO REGNI LVIII*】
直径約37.6mm、重量約28.28g。
エッジ刻印及びスラブのラベルに記載されている【LVIII】は、ローマ数字で「58」を示します。
ジョージ3世の即位は1760年で、こちらは1818年、即位58年に発行されたコインという意味です。
ジョージ3世はハノーヴァー家3代目のイギリス国王で、1760年から1820年の60年間にわたる在位を務めました。
先々代のジョージ1世、先代のジョージ2世は英国王というよりも「ハノーヴァー家の当主」として英国を統治しており、国民からの不満が噴出していました。
ジョージ3世はそれを鑑みて、即位演説の際に「この国で生まれ、教育を受けたわたしは、イギリスの名を誇りとする」と、英国王として国を治める事を宣言します。
私人としての立場よりも英国王であることに努め、質素倹約な暮らしぶりからは「農民王」という愛称がつけられ、理想的な王として高い国民人気を誇りました。
イタリアから招かれたメダリスト、ベネディット・ピストルッチ氏による今日でも英国の記念貨幣に使われる運命的レリーフ。
このあまりにも有名なピストルッチの「聖ジョージと竜退治」図柄はこのコインから始まりました。
NGCによりMS62の評価が付けられています。
78万円でのお取り寄せでございます。